この住宅は中年のご夫婦とたまに帰ってこられる娘さんのためのコンパクトな住居です。計画地はほぼ同じサイズの区画が連続する建売分譲地で、今まで住まわれていた場所での建て替えとなりました。
居間を中心に2階以外は普段はオープンな状態でほぼワンルームに近い使い方をされています。居間と寝室部分を45°に振ることにより同じ方向性をもつ廻りの住宅との視線干渉の回避し、採光や庭のオープンスペースを確保しました。配置的には大きく育った植栽を残し、またいままでの住まいの形跡(記憶)も残すという意味でアプローチや地下の車庫はもとの建物のものの一部をのこして建築しています。